昔は2月の最終日は「30日」だった?知られざる2月30日の謎
しかし最初の1700年はよかったのですが、1704年と1708年が想定外のうるう年になってしまい、結果としてユリウス暦でもない、グレゴリオ暦でもないカレンダーの国になってしまったのです。
これでは国際社会のなかで不便なので、対策としてまずユリウス暦に日付を戻すため、1712年にうるう日を2日導入することとなりました。それが、2月29日と2月30日だったというわけです。
■旧ソ連にも2月30日は登場しそうになっていた
旧ソ連では、1918年にグレゴリオ暦が導入されましたが、1929年に週5日制の独自カレンダー、ソビエト連邦暦が導入されました。世界の常識をよそに、週5日制とは大胆な改変ですね。
さらに、その翌年1930年には、年間すべての月の日数を30日に統一し、余った日数はどの月にも入れないという独自のルールを制定しようとしました。
しかし、周辺諸国がグレゴリオ暦を使用しているため、不都合が生じ、結果的にそのルールは採用されませんでした。
■昔は日本でも2月30日が2月の最終日だった!
世界暦という、太陽暦の一種である暦では、2月30日が毎年あるそうです。しかし、実際にこの暦を使用している国は過去も現在もないので、2月30日は事実上存在していないということになります。