1件「300円」の世界から抜け出せない?ライティング仕事の罠
「ライター」というと、雑誌やウェブメディアなどに名前を出して活躍して、いずれは書籍を出版……なんて世界だと思われがちですが、インターネットの普及後にはさまざまな「ライティング」の仕事が多岐にわたって存在しています。
企業のオフィシャルサイトの会社案内や、生活でのお役立ち情報の執筆や、求人サイトの会社紹介など、「ライター」の仕事の領域は広がっています。
中でも最近目につくのが、クラウドソーシングサービスによる「ライティング」の募集です。『ランサーズ』『クラウドワークス』といった大手サービスで検索してみると、数えきれないほど多数の仕事が登録されています。
内容は体験談の募集というものから、ブログの執筆、美容・医療に関する専門知識を必要とするものまで、ピンからキリまでありますが、問題はその報酬額。
500文字の記事3本で1,000~1,500円という案件はザラで、中には1,000文字で150円といった「ライター」に割に合わないものも珍しくありません。
「300円でブログ(1,000文字以上)1記事」といった内容の仕事も典型的ですが、仮に1文字単位で計算してみると0.3円。30分で書き上げたとしても時給換算で600円となり、宮崎・沖縄県の最低賃金693円(2015年10月)