1件「300円」の世界から抜け出せない?ライティング仕事の罠
を下回ります。
■なぜ低価格なライター仕事が多いのか?
このような低価格で募集している案件の多くは、ウェブ制作やPRを受託している企業がクライアントです。このような会社が、なぜ「ライター」を募集して記事を量産しているのかといえば、企業が任意のサイトのSEO(検索エンジン対策)が目的な場合や、PR目的のオウンド(自社)メディアの場合があります。
前者はGoogleが「パンダ・アップデート」と呼ばれるアルゴリズムの変更を2012年7月に実施しており、独自性や専門性が低く外部サイトからのリンクが張られていないサイトは検索上位に上がらないようになっています。
つまり、SEO対策でブログ記事を量産するというのはこの被リンクを増やすために実施しているのですが、Google側もアルゴリズムの更新を実施しており、以前ほど効果的ではなくなっています。
言葉は悪いですが、このようなブログ記事を増やすことはGoogleの検索結果を「汚している」と見なされかねません。後者のオウンドメディアに関しては、企業の本業と関係のない内容でもいいからとにかくコンテンツを増やす、という本末転倒な方針で行っているところもあります。