日本の豊かさは世界29位!今後の日本人に必要な「5つの課題」
日本は世界的に見ても、豊かなことで知られる国。実際、GDP(国内総生産)ランキングでは現在も世界3位の座をキープ(2015年4月現在)しています。
しかし、「一人当たりの購買力ランキング」を見るとどうでしょう。なんと、市民一人あたりの豊かさは世界29位なのです! 「豊かな国」とは言い難い、シビアな現実を見た気がします。
ライフネット生命保険株式会社 代表取締役会長兼CEOの出口治明さんと、内閣府と大学教員の経験を持つエコノミスト・島澤諭さんの共著書『自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議』(SBクリエイティブ)では、日本人の労働生産性について警鐘を鳴らしています。
そこで今回は、この本より抜粋した「日本人の働き方の5つの課題」を紹介したいと思います。
■1:「おもてなし」は自己満足?
日本のサービスは質が高いのですが、それが料金に含まれていないことが、労働生産性を低くしている原因にもなっているそう。
たとえば、ブラック企業として取り上げられる企業はほとんどがサービス業です。
賃金も上がらず、労働時間ばかり長く、離職率も高くなっています。
従業員に見合った対価を与えられないのに、「おもてなし」