老後までに必要な資金は3000万円!FPが教える上手な貯め方
実は、老後という言葉は戦後に生まれたものです。その証拠に、以下の数字を見てください。
1947年の平均寿命:(男性)50.06歳(女性)53.96歳
1980年の平均寿命:(男性)73.35歳(女性)78.76歳
2014年の平均寿命:(男性)80.50歳(女性)86.83歳
終戦直後の昭和22年日本人の平均寿命は、男性約50歳・女性約54歳しかありません。
つまり、60年前まで日本に「老後」という価値観は存在しなかったことになります。いい方を変えれば、いまの60代は「老後」という言葉が誕生してから「老後」を迎えている初めての世代となるわけです。
ですから、「老後にいったいどのくらいのお金が必要なのか?」ということも、日本人はいま初めて体験しているところなのです。
では、いったい老後にはいくらのお金が必要なのでしょうか?
■老後までに3000万円ぐらい必要!
総務省が出した統計調査によれば、毎月の生活費に62,326円の不足が発生します。老後が仮に20年続くとすれば、約1,500万円の不足です。
しかし、これはあくまでも生活費の不足を補うための金額。他に住宅リフォーム費用や医療費・介護費用、葬儀等の準備資金などを考慮すると、ざっと2,500万円から3,000万円の金額を老後までに準備する必要があります。