「5W1H」を正確に伝えている?情報発信の際にやりがちなミス
という要素も重要なのだとか。
Y(Yesterday)、T(Today)、T(Tomorrow)という時間軸に沿って、情報の価値を表現する必要があるということ。つまり、「情報の物語」を簡潔に伝えなければならないのです。
たとえば「間違いなく人類に利便性を提供する新商品の発売」という情報を発信するのなら、伝えるべきはその商品の性能という現在的な価値だけではないといいます。
それに「加え、「それが存在しなかった過去はいかに不便だったか」、さらに「その商品が普及した未来が、どれほど快適になるか」を表現するということ。
だからこそ、社会にとっての商品の価値は、このYTTを抜きには決して決められないのだと著者は断言しています。
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この考え方にも明らかなとおり、著者が提唱するPRに関する手法は、さまざまな業種に応用することもできるはず。そういう意味でも、ぜひ読んでおきたい内容だといえます。
(文/書評家・印南敦史)
【参考】
※殿村美樹(2016)『ブームをつくる人がみずから動く仕組み』集英社
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