本を読むのが遅い人でも多読家になれる「寝起き10分」読書習慣
いま、読書に苦手意識を持っている人が少なくありません。
平成25年の文化庁調査では、1カ月の読書量が「0冊」という人が47.5%とほぼ2人に1人。「読書に興味はあるけど、時間がなくて……」「もっとスラスラ本が読めればなぁ」なんて思っている人も少なくないのでは?
「僕も、本を読むのが遅いんですよ、本当に。気づくと同じ行を何回も読んでいたり、放っておくと1ページ読むのに5分くらいかかっちゃう“遅読家”なんです」
そう話すのは、月60冊の本を読み、『Suzie』など4つの媒体で書評を発表している書評家の印南敦史さん。
“遅読家”なのに1日2冊も本を読める、その秘密はどこにあるのでしょう?『遅読家のための読書術――情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』(ダイヤモンド社)を出版した印南さんに、本がスラスラ読める”とっておきの方法”を伺ってきました!
■10日間のダラダラ読みより60分のパラパラ読み
印南さんがすすめる基本の読書スタイルは、このひとことに集約されています。パラパラ読み、つまり本の内容が自分のなかを”流れていく(flow)”ように読む。それは”読書”という言葉から受けがちな、じっくり熟読するイメージとは対照的なスタイルです。