なぜ人事のプロは「同じ給料なら難しい仕事を選べ!」というのか
『熱狂しやがれ – 転職せずに100倍楽しく働く方法』(小杉俊哉著、ワニブックス)の著者は、NEC、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク、ユニデン株式会社人事総務部長を経て、アップルコンピュータ株式会社(現アップルジャパン)人事総務本部長に。
そして、そののち独立したという人物。3万人にキャリア研修を行ってきた実績もあり、つまりは誰よりも、「人が成長していくさま」を見てきた人物だということです。
そんなキャリアを軸として、本書ではビジネスパーソンとしておもしろく生きる方法を伝授しているわけです。
きょうはそのなかから、会社員にとってのお金、すなわち「給料」についての記述を引き出してみたいと思います。
■同じ給料なら難しい仕事を選べ
仕事に熱狂している人たちは、仕事を選べる立場になったとき(上司から選択肢を与えられたとき)、難易度の高い仕事を自然と選んでいるのだそうです。
もっといえば、「同じ給料なら、楽な仕事の方がいいに決まっているだろう」と思っている人がいたとしたなら、それは明らかに仕事に対する熱狂が足りていない証拠だと著者は指摘します。
そもそも難易度が高い仕事にチャレンジするとき、人は自分の実力以上のものを出さなければならないといいます。