知ればパワーをもらえる!80歳で開業したおばあちゃんの生き方
このようにどんどん行動する著者には、読んでいて本当に勇気づけられます。
「いい年になって、バカなことはおやめなさい」など、周囲の多くの反対を受けたという著者。しかし、子育てを終え、夫を看取ったおばあちゃんだからこそ、残りの時間をこの仕事に費やしたい。これまで家族のために生きてきた自分を、今度は社会のために役立てたいと本気で考えたというのです。
それでも、いざ営業をはじめてみると、わからないことだらけでオロオロ。知識としては頭に入っているものの、実践では教科書通りにはいきません。
家族の貯金を投げ出してはじめた会社なので、余裕があるわけでもなく、経費ばかりかさみ、家族からは何度も「もうやめよう」といわれたそうです。
それでも、やめるにはあまりにも悔いが残る。
戦争のなかを生き抜いた経験もあり、おかゆをすすってもやめたくないと思ったようです。
■「同業者からの嫌がらせに屈しない」82歳ではじめての購入申込書
結局、開業して丸2年が経っても会社は一度の利益を生むこともできず、資金も底をつきそうに。ようやく一軒の契約が取れたときは、大喜びだったそうです。
しかし、今度はチンピラのようなたかり、つぶしの不動産屋に脅されることに。