人間は高収入を求めると幸福度が下がる!真の成功に関する考え方
『「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講』(ステファン・アインホルン著、池上明子訳、飛鳥新社)の著者は、スウェーデン・ストックホルムのカロリンスカ医科大学の分子腫瘍学教授、がん専門医。
またその一方、スウェーデンにおいては「倫理」についての講義・講演も高い評価を得ているのだとか。
著作も多く、特に、倫理的に生きることの意義と効用に焦点をあてた本書はベストセラーとなり、北欧を中心に話題となったのだといいます。
きょうは「成功」に焦点を当てた第6講「成功とは何か?」のなかから、興味深い項目をピックアップしてみたいと思います。
意外なことに、「高収入」「名声」と求める人ほど幸福度が下がるというのです。
■目標達成=幸せではない!
なにを成功とみなすかについては、人それぞれ異なる考え方があります。そして「自分が目標とする高みに達するにはどうすればいいのか」について、ひとりひとりが日々考えを巡らせています。
とはいえ、自分が設定した成功目標を達成したら、私たちは必ず満足できるものなのでしょうか?この問いに対して著者は、「残念ながらそうではない」と断言しています。