4917頭の猫を救出!今までなかった「猫を助ける仕事」とは?
人は42.9%、「愛護団体を知らなかった」人も同じ42.9%。
つまり、85.8%もの人が、それ以外のルートから猫を入手しているのです。そこへキャットガーディアンがペット産業へ進出してきたわけです。
新しいペットの流通ルートをつくるだけでなく、先に挙げた「猫付き」不動産にも着手し、他にも進行中の企画がいくつもあるといいます。伸びしろはかなりありそうですね。
■「ソーシャルビジネス」としての猫を助ける仕事
活動の永続性確保や事業拡大に適したやり方として「ソーシャルビジネス」という手法を選んだ東京キャットガーディアンの運営哲学は、一般企業のそれとなんら変わりません。
スタッフに求められるのは高いプロ意識と効率性、それに加えて、命に対する鋭い感覚でしょう。
事実、山本さんにお電話でお話をうかがっている間にも、ある行政の保護施設から、生後まもない仔猫が搬送されてきている途中だということでした。
仔猫は夜通し3時間おきの授乳が必要です。
また、「ねこねこ110番」以外にも、団体の代表電話にまで、連日、猫に関する相談の電話があとを絶たないといいます。
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いままでにないやり方で保護活動の道を切り拓く東京キャットガーディアンは、現在進行形の保護活動のロールモデルとなっているように感じました。