もし「性別以外の条件が全く同じ男女」がいたら給料はどうなる?
男女の雇用機会や給与については多くの議論が展開されてきましたが、まだまだ配慮が十分だとはいえません。
国税庁の民間給与実態統計調査結果によると、2012年の会社員の平均年収は408万円ですが、男性だけなら502万円、女性だけの平均は268万円と大きな差があります。
しかし、男性の平均給与と女性の平均給与を単純に比較するだけでは、「女性だから」給与が低いのか、たまたま女性のほうが給与は低くなる別の原因があるのかわかりません。
そこで今回は、アメリカの男女の給与差についての残酷な実態を見てみましょう。
■男女の収入を単純比較すると女性は男性の76%の金額
アメリカの求職サイト『Glassdoor』の調査で、男性と女性の収入を単純に比較すると、女性は男性の76%しか稼いでいないということがわかりました。
しかし、それだけで単純に女性の収入が低いと断定することはできません。
男女の収入の平均をただくらべるだけでは、「女性だから」給料が低いのか、それとも他の要素が影響して女性のほうが給与が低いのか判断できないからです。
そこで『Glassdoor』は統計の技術を使って、「性別以外の他の条件がまったく同じだった場合にはどうなるか」