シンプルに考えるべし!ほとんどの人が引っかかる「平均値の罠」
こんにちは。深沢真太郎です。
ビジネスパーソンを数と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。
「数字」をテーマにしたビジネス書などに、よく「平均値」の読み方に関するレクチャーが書かれています。
平均売上高、平均単価、平均客数、平均残業時間……。たしかにどんな仕事をしていても、頻繁に登場する数字のひとつが「平均値」だといえるでしょう。
今回のテーマはこの「平均値」を正しく読めるかどうかです。さっそくこんなケースを考えてみましょう。
■部下の仕事の質を改善したい!
あなたは5人の部下に、大量のデータ処理を分担して行うよう命じました。
その仕事量は5人で均等に分け、仕事内容は単純作業で済むものです。その5人の名前とかかった時間は以下のとおりでした。
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大野さん(45分)
相葉さん(39分)
櫻井さん(29分)
二宮さん(35分)
松本さん(42分)
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[5人の平均:38分]
1週間後、あなたはふたたびこの5人に対して、まったく同量のデータ処理を分担して行うよう命じます。