一流は「凡人の300倍」価値がある!グーグルの衝撃的な考え方
■グーグルの人事情報は唯一の例外!
しかし、そんななかでも唯一の例外といえる企業がグーグルなのだそうです。
というのも、グーグルの人事担当上級副社長であるラズロ・ボック氏が、『ワーク・ルールズ!』(東洋経済新報社)という本のなかで、グーグルの採用、育成、評価について詳細に明かしているから。
でも、なぜそれを明かしてしまうのでしょうか?それはグーグルにとって、デメリットとはならないのでしょうか?
そんな疑問について、著者は「他社がグーグルの人事施策のなかから参考になりそうな一部を模倣することはできても、世界最高の職場だといわれるグーグルの人事すべてを模倣することはできないという自信があるからだろう」と分析しています。
■一流エンジニアには300倍の価値
ちなみに、そんな同書の印象的なエピソードとして紹介されているのは、グーグルのナレッジ担当上級副社長であるアラン・ユースタス氏の次の言葉。
「一流のエンジニアは平凡なエンジニアの300倍以上の価値があるーーひとりの並外れた科学技術社を失うよりも、工学部大学院生の1クラス全体を失うほうがましだ」
たしかにここには、優秀な人材の採用と、その能力を引き出す職場環境作りに力を注ぐグーグルの風土がよく表れていると著者もいいます。