介護離職者は年間10万人超!仕事と介護を両立させる秘訣とは?
22.3%、「負担が増した」34.3%となり、半数以上の約56%の人が負担増を感じています。
経済的に「非常に負担が増した」35.9%、「負担が増した」39.0%となり、じつに約75%、4人に3人が経済的な負担を強いられているのです。
離職者の年収は前述したとおりですが、転職先でも正社員として働いている人は、男性は3人に1人、女性は5人に1人という少なさです。年収が大幅ダウンする大きな要因といえそうです。
介護は終わりの見えないことなので、目先のことだけに一喜一憂せず、長期的な視野に立ち、家族で協力しながら最善の方法を探っていきましょう。
■介護休業制度を利用して「介護の体制」を作るべし
ところで、働きながら家族を介護するために、一定の期間休業することができる「介護休業制度」があるのをご存知ですか?
勤続1年以上であれば、パートや派遣社員を含めておおよその労働者が対象に。期間は対象家族1名につき、要介護状態になるごとに1回、通算93日まで取ることができます。
介護休業開始日の2週間前までに事業主に申し出ればOK。
とはいえ、介護休業の取得率は低く、2012年で3.2%。その一方で、同年、約9万5000人が介護を理由に離職したという調査結果もあります。