50社を経営する起業家が伝授「海外でビジネスする際の注意点」
そして多くの場合、盲目的になりがちでもあるといいます。
ところが著者は、「すべての物事は俯瞰的に、客観的に捉えなければいけない」と考えているのだそうです。
■海外では「お金で解決できない」
また、「お金でなんでも解決できる世界は日本のなかだけ」と思っておいたほうがいいともいいます。
外国に出て、お金で物事を解決しようとすると、「私からどんどんボッタくってください」と喧伝しているようなものだというのです。
しかしそうなると、よからぬ輩がその人のもとに現れるのは時間の問題だということ。それは、日本人が海外でトラブルにあう原因のひとつではないかとも著者は考えているのだそうです。
にもかかわらず、多くの日本人はお金で物事を解決しようとするもの。
もし取引において不安な部分があれば「専門家に委託しよう」「この規模の会社なら委託しても間違いないはずだ」「これだけの金額を積んだのだから、大丈夫なはずだ」というように考える企業が多いというのです。
しかし当然ながらそれは、著者の目から見ると「詐欺をしてください」といっているようなもの。
もちろん、業務を委託すること自体が悪いことだというわけではないでしょう。