くらし情報『開館5年で300万名が来場!塩尻市立図書館に何が起きたのか?』

2016年5月24日 18:00

開館5年で300万名が来場!塩尻市立図書館に何が起きたのか?

そこには、とっておきの仕掛け、「信州しおじり 本の寺子屋」の取り組みがあるのです。

■作家やジャーナリストが無料で講演

「信州しおじり 本の寺子屋」は、2012年7月から同図書館がスタートさせた事業。「本・出版」をテーマに月に1~2回程度、作家やジャーナリストといった出版にかかわる人々を講師に迎え、講演やワークショップなどを無料で行っています。

開講第1回目の作家・佐高信氏の講演を皮切りに、これまでに作家の島田雅彦氏や長江朗氏、ノンフィクション作家の柳田邦男氏や大下英治氏、詩人の谷川俊太郎氏、画家で絵本作家のいせひでこ氏らが来館しました。

テーマを「本・出版」としたのには、塩尻市ならではの背景もあります。

同市は、筑摩書房の創業者・古田晁氏の故郷。太宰治、井伏鱒二といった作家たちと交流を深め、現代の文学思潮に少なからぬ影響を与えた人物で、今なお塩尻市民の誇りの源になっているといいます。同地は歴史的にも“寺子屋”が多かった土地柄でもありました。
こうして、書き手をはじめとした「担い手」と「読み手」である市民とが一緒になって本の可能性を考える「本の寺子屋」は出発したのです。

2015年度末までの3年8か月間で約50回の講演や朗読会などのイベントが行われ、受講生はのべ5400人にも上っています。

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