月1回は売上や経費の確認!一般社員も知っておくべき経理の基本
そのタイトルからもわかるように、『ひとり社長の経理の基本』(井ノ上陽一著、ダイヤモンド社)は「ひとり社長」が知っておくべき、経理の基本を解説した書籍。
つまり基本的には経営者が対象になっているわけですが、すべてのビジネスパーソンにとっても有効な内容だと断言できます。
なぜなら経理の基本を知っておくことは、どんな仕事をするうえでも欠かせないから。
そこで今回は第1章「9割の社長が知らない『経理のホント』」のなかから、経理についての基本的な考え方を抜き出してみたいと思います。
■経理とは「経営管理」の略称である
経理は、「税務署や銀行のためにやるもの」だと考えてしまいがちかもしれません。
しかし著者は、その考え方をきっぱりと否定しています。なぜなら、それは自分のため、自社のためのものだという考えを持っているから。
経理とは「経営管理」の略称で、いわば経営の舵取りをするもの。
決して“作業”などではなく、イメージとしては「経理=お金、会計、税金のバランスをとる仕事」なのだというのです。
お金を貯めるには、支払う税金を減らす、つまり「節税」が不可欠です。
また税金を減らすには、会計の仕組みを知っていることが必須。