7割の女性が抵抗あるピル…実は「優しさ増す」魔法の薬だった!
日本では一般的にピルと呼ばれる経口避妊薬は、おもに避妊に用いられる女性ホルモン剤ですよね。
しかし、アメリカの研究で、実はピルが脳内の化学成分をコントロールし、私達の人間関係や社会における行動や言動に大きな影響を与えるということが明らかになりました。
避妊以外に、意外な効果があることがわかったのです!今回は『TIME』Web版から、ピルの意外な効果についてお伝えします。
■ピルで他人に対する思いやりが増強
カリフォルニア大学などが行ったこの研究は、まず35人の男女を対象に本当のピルとただの粉の塊の偽物ピルを、被験者にどちらを服用しているか明らかにせず2回にわたって飲んでもらいました。
実際、ピルには脳内のドーパミンという快感や陶酔感、多幸感に働きかける神経伝達物質のレベルを一定に保つ作用があります。
ピル服用後、被験者の何人かに、見知らぬ人とお金を分かち合う作業をしてもらったところ、本当のピルを渡された人たちは、お金の分配をより平等に分け合おうとする傾向が強く現れたそうです。
つまり、思いやりの気持ちが強くなった、ということ。世の中には不平等がいっぱいあります。
ピルの力で人を思いやる気持ちが高まれば、不平等をなくすことにつながるかもしれないですよね。