年を取れば取るほど一日が長いのはなぜ?この数学的な理由が判明
私たちは一日24時間の世界に住んでいます。しかし、実ははるか昔に地球が生まれた頃は、一日5時間でした。
それがどんどん伸びてきて、現在の24時間になり、次に25時間になるのは1億8,000万年後の予定です。今回はこの一日の時間が伸びている、という話をしたいと思います。
■月のせいで地球の一日が伸びている
そもそも、なぜこんなことが起きるのでしょうか。一日の時間が伸びている理由を単純に書くと、毎日毎年“月が地球のエネルギーをちょっとずつ吸い取っているから”です。
地球はエネルギーを吸い取られるので、どんどん自転が遅くなっているんですね。
これは、生物学的にも確かめられています。
サンゴには、昼と夜の温度差による日輪が刻まれます。それで、4億年前のサンゴを調べたところ、一日22時間だったころが判明。
当時は、シーラカンスなどもすでにいました。そのため、もしシーラカンスに言葉があったら「昔は一日が短くてよかったな~。今は2時間も延びて、困っちゃう」とか思っているのでしょうか。
ちなみに恐竜が活躍していたジュラ紀も、一日23時間くらいでした。
■地球と一緒に年をとっていく感覚で
徐々にエネルギーを失ってきて、動きがゆっくりしてきている地球。