1本30万円のお茶も必要!ブランドビジネスを成功させる考え方
きょうご紹介したいのは、お茶の開発・製造販売を行なっているロイヤルブルーティージャパン株式会社・代表取締役社長による『わが社のお茶が1本30万円でも売れる理由――ロイヤルブルーティー成功の秘密』(吉本桂子著、祥伝社)。
しかしお茶の会社といっても、同社はちょっと違います。なにしろ、2014年2月に発売開始した『MASA Super premium』というお茶は、本体価格が30万円もするというのですから。
それでも、天皇皇后両陛下ご臨席の植樹祭、APEC(アジア太平洋経済協力)横浜、アウン・サン・スー・チー氏来日時の晩餐会などの振る舞い茶に採用され、多くの顧客から支持されているのだとか。
ならばそこには、ビジネスに関する重要ななにかが隠されていそうです。第4章「ロイヤルブルーティー式『真善美』ビジネス」にヒントを探してみましょう。
■心得1:「採算度外視」もときには必要
高級ブランドが利益を度外視して第一級品のオートクチュール(一点ものの高級品)をつくるのは、ブランドビジネスの商品戦略の基本。
つまり利益が出ないオートクチュールをあえてつくるのは、それが結果的にブランドの価値を高めるから。