人生の99%を支配する厄介な「思い込み」とうまくつきあう方法
きょうご紹介したいのは、人生をよりよくするための考え方を説いた『人生の99%は思い込み―――支配された人生から脱却するための心理学』(鈴木敏昭著、ダイヤモンド社)。
著者は、「思い込み」について20年以上研究してきたという心理学者。そのベースになっているのは、「社会の“常識”も自分自身の“性格”も、この世の99%は思い込みでできている」という考え方です。
だからこそ思い込みを上手に利用し、より快適に生きようと提案しているわけです。第2章「人生脚本は多くの『思い込み』でできている」から、「思い込みを生み出す『認知バイアス』に気をつけろ」を見てみましょう。
■“認知バイアス”とは?
思い込みは、あらゆる“認知バイアス”によってつくられるもの。人間である以上、心に偏りが生まれるのは仕方がないけれども、どういう認知バイアスがあるのかを把握しておくことは大切だといいます。
そこでここでは、主となる4つのバイアスを紹介しています。
■主な認知バイアス4つ
(1)決めつけ思考
「スキーマ」という心理学用語は、心の枠組みを意味するもの。著者がそのことに触れているのは、世の中が偏見に満ちているから。