曖昧な説明がなくなる!必ず数字入りで話す「数会話」のメリット
『数学女子 智香が教える 仕事で数字を使うって、こういうことです。』(深沢真太郎著、日本実業出版社)は、ストーリー形式になった、少しばかりユニークな書籍です。
主役は、経験と直感だけで仕事をする“文系男子”である営業職リーダー(以下:木村)と、コンサルティング会社から転職して営業部に配属された、数字に強い“数学女子”。
つまり、まったくタイプの異なるふたりです。
しかも数学女子は、木村に対して“数的思考”を指導しようとします。だから当然のことながら、そこには対立が生まれてしまうことに。
数学女子はあまりにも隙がないだけに、読んでいると「もし本当にこんな女性が近くにいたら、ストレスがたまるだろうな~」と感じさせもします。とはいえ、その主張は、なかなか理にかなってもいるのです。
■“数会話”で物事を具体的に考えられる!
いい例が、数字アレルギーを克服するための手段である“数会話”についての考え方です。
数会話とはその名のとおり、どんな会話でも必ず数字を入れること。
そして数学女子は、「今後しばらく私との会話には必ず“数字”を入れてください」と、数会話することを木村に要求してきます。