日本人は「1人が毎年1本傘を買っている」ことに…その理由は?
本格的な梅雨となりましたが、梅雨時の強い味方が傘。今回は、私たちの生活に切っても切れない傘に関する数字を追ってみたいと思います。
■日本人は世界で一番“傘持ち”な理由
2014年に株式会社ウェザーニューズが世界35ヶ国で傘事情調査を行った結果、日本は年間降水日数世界ランク13位にも関わらず傘所有数はダントツの1位。
世界平均が2.4本なのに対し、日本の平均は3.3本。大差ないようにも思えますが、率にすると約4割増しです。
降水量が13位なのに、所持数が1位なのはなぜ?それは、湿度のせいです。
日本は湿度が高く、いったん雨に衣服が濡れてしまうと乾きにくいため、昔から生活者の間で傘は必須でした。
また、ポツポツ程度の雨でも、日本人は他国の人にくらべ傘をさす率が高いことが調査でもわかっています。
■世界のビニール傘の70%は日本が輸入
ちなみにビニール傘はすっかりおなじみですが、世界で初めてビニール傘を発明したのは日本企業です。昭和30年代初頭に、上野の傘問屋の「ホワイトローズ株式会社」が開発したのです。
利便性の高さから人気になり、一時はアメリカなど海外にも輸出していたのだとか。