日本人は「1人が毎年1本傘を買っている」ことに…その理由は?
とはいえ、ビニール傘をこれほど日常的に使用しているのは、世界でもほぼ日本だけです。
コストの関係で現在は中国・台湾などでつくられていますが、世界中で年間に生産されるビニール傘7,000万本のうち約7割強の5,000万本を日本が輸入しています。
海外の人が日本に来ると、「雨に日にはみんな“透けている傘”を持っている」と驚くそうです。たしかに、海外の映画やドラマでもビニール傘はほとんど見かけませんね。
■傘屋が喜ぶのは天気予報が外れた日!
傘屋は晴れでも雨でもうれしい。晴れの日は気持ちいいし、雨なら傘が売れるから。こんな言葉を時折、聞くことがあります。
でも本音をいえばいちばんうれしいのは、天気予報が外れた日だそうです。
いうまでもなく、天気予報が外れて急な雨になれば、傘を持ち合わせていなかった人々が慌ててビニール傘などを買うから。
日本で年間に売れる傘は、ビニール傘を含めておよそ1億3,000万本。つまり、1人が1年に1本購入している計算になります。もちろん、販売量も世界一です。(1)日本は世界一の傘持ち、(2)ビニール傘は、ほぼ日本独自の文化、(3)傘屋さんが喜ぶのは天気予報が外れた日、(4)毎年1本傘を買っている、と、傘に関する数字のお話しでした。
(文/シール坊)