「次は絶対に当たる!」とギャンブルにハマってしまう真相が解明
ギャンブルにハマって抜け出せない人、もしくは抜け出せずに困った経験のある人はいませんか?
「次は絶対当たるはず!」なんて一度でも思い込むと、つい何度もトライし続けてしまいがち……。
しかし今回ご紹介する『はたらく数学』(篠崎菜穂子著、日本実業出版社)には、ルーレットなどで「連続失敗しているから、次こそは絶対くる!」という考え方は間違いだと書かれています。
つまり、当たると錯覚してギャンブルの罠にハマってしまう人が少なくないということ。その原因を、ルーレットとサイコロを例に探っていきましょう。
■サイコロの奇数・偶数の出る確率は一回ごとに1/2の確率
まず、ギャンブルを楽しむカップルがいたとしましょう。彼氏は、赤と黒のルーレットを前に「5連続で黒が出ているから、次は絶対赤が出る」と主張しています。
「そろそろやめようよ」という彼女を無視して賭け続ける彼氏は、確率に対する自分の考え方の誤りに気がついていません。
ちなみに、サイコロを振って出る偶数は「2、4、6」の3とおり。
これを「事象A」とします。
そして、普通にサイコロを振ったときに出る可能性のあるすべての目は「1、2、3、4、5、6」