人口1000人にたった2人?高齢化の日本で深刻な医師不足事情
先進国中、もっとも医師が少ないのは日本だということをご存知でしょうか?
『絶対こうなる!日本経済ここが正念場!』(榊原英資・竹中平蔵著、アスコム)は、株、為替、成長戦略を徹底予想し、今後の日本経済を先読みする1冊。田原総一朗氏が責任編集をし、経済界を知り尽くす著者2人との対談を載せた本です。
ここで、深刻な医師不足からくる医療分野の裏事情が語られていたので紹介します。
■36年間も新しい医学部ができていない
竹中平蔵氏によると、過去36年間、新しい大学の医学部がひとつも認められず、大学側が医学部を設立したいといっても、厚生労働省と文部科学省がすべてノーと退けてきたとのこと。
お医者さんの団体が「医者が増えて競争が始まるのが嫌だ」と医者の数を増やすことに消極的になってきた結果だといいます。
日本でこれだけ高齢化が進んでいるにも関わらず、医者の数そのものを増やす方向に医療業界が動いていないとは衝撃的です。
■病院の料金はヘタな医者ほど高くつく?
その結果、人口1,000人あたりの医師数が先進国でもっとも少なくなってしまったわけです。
普通の国では、1,000人あたり医師の数は約4~6人なのに対し、日本は2人だそう。