水は必ずしも0℃以下で凍るわけじゃない?仰天の「熱」トリビア
■2:熱を100%仕事に変えられるの?
電気自動車やハイブリッド車のように、電気をモーターで動力にかえると、効率は100%近くに。理論上は、100%変換が可能。
それに対し、熱を電気や機械など他のエネルギーに変換するときは、理論値でも100%は望めないのだとか。これが、他のエネルギーと決定的に違う点です。
水力発電は、高所にある水のエネルギー(位置エネルギー)を利用します。高所に貯められた水を海抜0mにある水車に向けて落下させると、水の位置エネルギーを水車の回転に100%変えることができるわけです。一方、蒸気発電では熱の強さ(温度)が水力発電での高さに相当するのだそうです。
■3:鉛筆の芯は3550℃なければ加工できない?
太陽の光球は6000~8000Kもの高温ですが、身のまわりにはこれに近い温度でなければ加工できない製品がいろいろあるとか。
たとえばそのひとつが、シャープペンシルや鉛筆の芯。これは450年ほど前に発見された黒鉛(グラファイト)を加工したもので、融点は3550℃。そのほか、ダイヤモンドに近い輝きを持ち、装飾品によく使われるキュービックジルコニアをつくるためにも3000℃近い温度が必要。