生きるのが辛い10年も乗り越えられる「聖なるあきらめ」とは?
すると、“自分の力で変えられること”と“自分の力で変えられないこと”の2つが明らかになります。そして、変えられることはぜひ変えて、変えられないことは執着せず諦めるということです。
そこで、「代わりになにかできないか」を探してみるようになるわけです。
■辛い10年も“聖なるあきらめ”で乗り越えられる
具体的な例を出してみましょう。まず、女性にとっていちばん生きるのがつらい時期を知っていますか?
あまり知られていませんが、それは更年期障害になる前の38歳からの10年間です。
その人の価値観などが大きく変わる時期であり、この10年間を超えると、嘘のように悩みから解放されるというのです。
そこで、“真っ黒なトンネルのような10年間”を上手に乗り越えるために、聖なるあきらめを使うのがよいということ。
歳を重ねるにつれてシワは増えるし、体型も崩れるものですが、それを嘆いたり、「若いころに戻りたい」と願って薬やエステに頼っても限界があります。
それより、「年齢を重ねたからこそできること」を満喫するほうが賢いという考え方。つまり、自分のエネルギーをなにに使うかということです。
年齢を重ねると、若さとは引き換えにエネルギーを分配する能力が上がってくるので、自分の努力が活かされないことにはエネルギーを使わないほうがいいのです。