才能は1個じゃない!アドラー的「仕事で成功する人」の特徴2つ
「成功するためには、家族や周囲の人々を犠牲にしてでも仕事をしないといけない」、そう考えている人は意外に多いのではないでしょうか?
ところが、『人と比べない生き方』(和田秀樹著、SBクリエイティブ)によると、この考え方はどうやら違うようなのです。今回は、この考え方について書かれた終章の一部をご紹介いたします。
■仕事で成功する人にはふたつの特徴がある
アドラーという心理学者をご存じですか?フロイト、ユングと並ぶ心理学者のひとりです。
彼は、「共同体感覚が高く、優越性を追求する意識も高い人が社会的に有用な人である」と考えました。
要するに、成功する人は(1)まわりに優しく共同体を大事にするだけでなく、(2)他人という存在を意識したうえで相手に対して優越性を持とうとする、つまり「勝ちたい」という意欲を持っている、ということです。
■多くの日本人は「才能はひとつ」と考えがち
ところが、日本の場合はトレードオフ的な考え方をしてしまう傾向が強いのです。
トレードオフとは「ふたつのうちひとつを得ようとするともうひとつが手に入らない、同時にふたつは成り立たない」といった考え方です。