ただの迷信?黄金比は「世界で最も美しい比率ではない」と判明
黄金比。それは世界で最も美しいといわれる比率です。最近ではメイクや美容整形など美容の分野でも、この黄金比を使うと美しく仕上がると人気を集めています。
自然界では貝殻の渦巻きや人間の身体がこの比率になっているといわれ、古くから美しさの基準として広く用いられてきました。
また、パルテノン神殿やピラミッドのような建築は黄金比に基づいているとされ、絵画の世界ではかの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ作『モナ・リザ』をはじめとして、さまざまな作品に広く使われています。
しかし黄金比が美しいという話、実はまったくの迷信かもしれません。
■黄金比をつくった人は「美しい」とはいっていない!
黄金比を発見したのは、古代ギリシャの哲学者・数学者であるエウクレイデス。現代に繋がるユークリッド幾何学の基礎を築いた偉人です。
エウクレイデスは1:1.618……、およそ5:8の比率を黄金比と名づけました。しかしこれが「美しい比率だ」とは一言もいっていないのです。
アメリカにあるランドルフ・マコン大学の数学教授イヴ・トレンスは、こうした「黄金比こそ美しい」という考えは「魔法や宗教のようなもの」「消えてなくならない迷信」