2021年4月19日 23:00
40代から便秘が悪化!改善法や受診の目安は?【更年期の基礎知識】
慢性的な便秘に苦しめられていたけれど、40代になってさらに悪化した……ということはありませんか。実はそんなつらい症状も、女性ホルモンの分泌が関わっているといいます。産婦人科医の駒形依子先生に更年期世代の便秘について聞きました。
更年期になぜ便秘が悪化するの?
更年期と便秘、一見すると関係なさそうですが、40代になって便秘が悪化したというときは自律神経の失調が関わっていることがあります。
「腸の動きをコントロールするのは自律神経です。更年期によるエストロゲンの分泌が低下することで自律神経に乱れが出ます。その結果、腸のぜん動運動に不調を来し、便秘が引き起こされることがあります。
また、更年期で組織のターンオーバーが遅くなり、腸組織の潤いがなくなることも便秘の原因となります。
便は毎日スッキリ出るのが理想なので、2~3日に1回しか出ないのは便秘です。毎日出ていても水分が少なく、うさぎのようなコロコロした小さな便しか出ない場合も便秘。ずっと2~3日に1回の排便だったのが40代になって週に1回になってしまったので受診、というケースはよくあります」(駒形先生)
便秘解消には背中とおしりの凝りをほぐす
便秘解消の方法として、一般的には規則的な生活習慣、適度な運動と1日3回の栄養バランスが取れた食生活が有効といわれます。