2021年5月8日 23:00
更年期に多い「脇の下」の痛み。なぜ?どこを受診する?【医師監修】
40代、50代女性の体の悩みとしてネット上やSNSでよく見られるのが脇の下の痛み。打撲や筋肉疲労なども考えにくい場所であるだけに、原因はなんなのか気になる女性が多いようです。そこで、産婦人科医の駒形依子先生に脇の下の痛みがあるときの対処法や考えられる原因、予防について教えていただきました。
まず疑われるのは乳がん。乳腺外科を受診して
脇の下が痛いと思っていても実は、脇の下ではなく副乳という部位である可能性があるそうです。副乳という言葉は初めて聞く人も多いのではないでしょうか。
「副乳とは乳腺組織の遺残物であり、両側ある方もいれば片側のこともあり、乳頭の組織もある場合、ない場合など人によってさまざまです。生理周期に合わせて乳腺が発達すると、副乳も発達し、痛みを感じることがあります。
原因はさまざまですが、副乳にできる悪性の乳がんの可能性もあるので、脇の下周辺に痛みを感じるなら、まずは乳腺外科を受診しましょう。そこで乳がんやそのほかに考えられる病気を否定してから更年期の影響を疑います」(駒形先生)
ただ、乳腺外科は一般の外科や整形外科よりも医師の数が少ないということです。
「近所に乳腺外科のクリニックがあるか、ない場合は総合病院に乳腺外科があるかを調べておくだけでも安心です。