2021年5月17日 23:00
更年期のつらい症状はいつまで続く?終わりのサインはある?【医師監修】
終わりが見えない更年期症状に、さらに落ち込んでしまうという人もいるでしょう。更年期が終われば更年期症状は治まるのか、治まるとしたらどのように変わるのか、気になるところですね。そこで、更年期症状はいつまで続くのか、終わりのサインはあるのかどうかを産婦人科医の駒形依子先生に聞いてみました。
閉経から5年たてば更年期卒業。軽くなる症状も
更年期とは、閉経を境に前後5年、10年間を指します。それなら、閉経から5年たてば更年期症状はすべて終わるのでしょうか。
「更年期症状は、急激な女性ホルモンの低下に体が慣れないこと、また不安定な女性ホルモンの分泌から来る不調です。そのような“ゆらぎ”に体が慣れてくれば更年期は終わるといえます。“ゆらぎ”の特徴的な症状である、イライラや落ち込みなどの気分障害や、ホットフラッシュやのぼせといったものは、少しずつ落ち着くかもしれません。閉経から5年もすれば、やり過ごし方や乗り切り方を学んでいることが多いです」(駒形先生)
症状がなくなるのではなく、慣れてくるので軽く感じるようになってきたら更年期の卒業サイン、ということなのですね。
すべての症状が軽くなるわけではない
しかし、更年期を過ぎてもすべての症状が軽く感じるようになるわけではないと先生は言います。