2021年6月6日 23:00
睡眠は時間より深さが大切!更年期症状を緩和する眠りワザ3選【医師監修】
“睡眠のゴールデンタイム”という言葉を聞いたこと、ありますか? 一般的に22~2時といわれ、この時間帯に寝るといろいろなホルモンが出て体に良いとされています。それでは、ホルモンバランスが崩れがちな更年期世代は、この時間に寝ると体調が良くなるのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に、更年期症状と睡眠の関係について聞きました。
睡眠だけで女性ホルモンの減少を抑えられない
22~2時に寝れば、年齢を重ねるごとに減る女性ホルモンを取り戻せることはできるのか……。結論から言うと、先生の答えはノーです。
「一般的なゴールデンタイムに寝ると、天然美容液とも呼ばれる『成長ホルモン』が集中的に分泌され、細胞を修復し体をメンテナンスしてくれます。同時に、強い抗酸化作用と成長ホルモンの分泌を促す睡眠ホルモン『メラトニン』の分泌もピークを迎えます。しかし、女性ホルモンは睡眠で増えることはありません」(駒形先生)
良い睡眠をとっても女性ホルモンは増えないという結論ですが、睡眠に気を付ければ更年期症状の原因である自律神経を整えることはできるといいます。
良質な睡眠は、自律神経を整えてくれる
更年期症状の多くは自律神経の乱れから起きるもの、と駒形先生は言います。