2021年6月13日 23:00
漢方初心者に!ドラッグストアで買える更年期漢方3選【医師監修】
(駒形先生)
そして、気や血の不調を整える漢方薬のなかでも、特によく処方されるものが3つあるそうです。
三大婦人漢方薬とは?
更年期症状に処方される代表的な漢方薬は3つ。1つずつ見ていきましょう。
1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)~冷えや貧血、疲れに~
「当帰芍薬散は、血行不良による冷えや貧血、生理不順を整える薬です。全身に大切な栄養素を与えて血行を良くするのと同時に、水分代謝を整えることで余分な水分を体から取り除いて、足腰の冷えや生理不順を改善します。疲れがひどい人によく処方されます。ほかにめまい・立ちくらみ、頭重、肩凝り、むくみ、シミ、耳鳴りなどに効果があるとされています」(駒形先生)
2.加味逍遙散(かみしょうようさん)~イライラや不安、のぼせに~
「加味逍遙散」は、血(けつ)の不足から気が余り、たまった気が熱に変わってさまざまな症状を引き起こしている場合に処方されます。たまった熱を冷やし、さらに、不足している血(けつ)を補うことで、体のバランスを整えていきます。
また、自律神経を調整し、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進します。ほかに便秘症、不眠症、疲れやすいといった症状が強い人にも処方されます」