2021年8月22日 23:05
「健診を受けたのに!?」死亡率の高い卵巣がん。自覚症状や原因は?【医師監修】
原因はあるのでしょうか。
「親族に卵巣がんの女性がいる、子宮内膜症があるといった原因のほかに出産経験がない、閉経が遅い、初潮が早いなど排卵回数が多い場合も指摘されています」(駒形先生)
子宮内膜症と卵巣がんはどのように関係しているのでしょうか。
「子宮内膜症が卵巣に発生して嚢胞を形成するチョコレート嚢胞があると、自然発生の卵巣がんに比べて高い確率でがん化することがわかっています。子宮内膜症やチョコレート嚢胞は再発しやすいので、定期的に健診を受けてほしいと思います」(駒形先生)
年に1回は必ずエコー検査を!
卵巣がんと指摘された患者さんのなかには、「年に1回健診していたはずなのにどうして」と驚く人もいるようです。なぜ、見落とされてしまうのでしょうか。
「見落としているのではなく、そもそも検査していないのです。会社や自治体でおこなわれる婦人科検診は子宮頸がんのみで卵巣がんはオプションということも少なくありません。一方で、卵巣がんや子宮体がんの検査がセットになっている場合もあり、統一されていないのです。
友人が“婦人科検診”で子宮頸がんと卵巣がんと子宮体がんの検査をしたと聞いて、自分の会社の“婦人科検診”でもおこなっていると思い込んでしまっていることもあります」