くらし情報『2人の母を持つ女性作家・森美樹さんが最新刊『母親病』を語る。「私には実母と継母がいるんです」#1』

2021年9月10日 23:05

2人の母を持つ女性作家・森美樹さんが最新刊『母親病』を語る。「私には実母と継母がいるんです」#1

2人の母を持つ女性作家・森美樹さんが最新刊『母親病』を語る。「私には実母と継母がいるんです」#1


嫌悪感すら抱いていた母親が突然、死んだ。40歳の珠美子は母親・園枝の死の謎を追うなかで、仲睦まじかったはずの両親の秘密や園枝と親密な関係の25歳の青年の存在を知っていく。母親として妻として、完璧な役割を果たしてきたはずの園枝が人生の最後に望んだものとは――。

現代を生きる女性たちの孤独と光を描いた『主婦病』で多くの読者の心をつかんだ森美樹さんは、最新刊『母親病』で家族や母親のあり方に真正面から斬り込んでいます。インタビュー1回目は、ご自身の複雑な家庭環境を含めた『母親病』の成り立ちについてお聞きしました。

母親の見舞いをきっかけに物語のテーマが生まれた

――最新刊の『母親病』は4つの作品からなる連作集です。1話目の「やわらかい棘」は、食品会社勤務の40歳の珠美子が不倫相手と過ごしている最中に、66歳の母親・園枝の訃報を知るところから始まります。園枝の死因は自殺なのか他殺なのか、胃の内容物に含まれていた有毒植物のドクウツギは園枝が自ら食したのか、彼女の死に動揺する25歳の雪仁と園枝は一体どんな関係なのか。
1つの家族の崩壊と再生の物語でもあり、いくつもの謎が生じるミステリータッチの作品であるとも感じました。

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