2021年12月22日 23:40
「40代では2人に1人にある!?」子宮筋腫ってどんな病気? 原因は? 受診したほうが良い?【医師監修】
特に症状はないのに、健診で子宮筋腫と指摘された経験はありませんか? 筋腫というと悪性腫瘍=がんとの関連が気になったり、診断書には経過観察とあるものの、婦人科を受診するべきかどうか不安になったりする方は多いのではないでしょうか。そこで、 産婦人科医の駒形依子先生に子宮筋腫がどんな病気であり、どのように対処すると良いのかを聞きました。
子宮筋腫とはどんな病気?
40代では2人に1人があるという良性の腫瘍
まず、子宮筋腫とはどのような病気なのでしょうか。
「子宮を構成する平滑筋という筋肉が増殖してできる良性の腫瘍です。小さなものを含めればほとんどの女性にあると言って良く、40代では2人に1人にはあるとされています。40代で多いのは、小さいために健診で指摘されることもなく、症状もないことで治療をしてこなかったからです。子宮筋腫はできる箇所によって3種類あります」(駒形先生)。
筋層内筋腫(最も多く、多発しやすいが症状が出にくい)粘膜下筋腫(小さくても症状が強い)漿膜下筋腫(大きくなるまで無症状が多い)【主な症状】
- 経血にレバーのような血の塊が混じる
- 経血の量が多くなる
- 月経期間が長引く
- 月経期間中に下腹部が張る
- 不正出血がある
- 下腹部に硬いしこりを感じる
- 貧血の症状がある
- 頻尿や便秘がある
- 腰痛や下腹部痛がある
上記にあるような症状がつらい場合は婦人科を受診すると良いでしょう。