2022年1月19日 23:40
知っておきたい!更年期とLDLコレステロール上昇との意外な関係【医師監修】
人間ドックなどの健診結果にある「脂質代謝」。特に注意喚起がないとスルーしてしまうかもしれませんが、3年前、5年前と比べて増えている方もいるのではないでしょうか。基準値内であっても、年齢とともに増えていると心配になるもの。そこで、40代以降の更年期世代のコレステロール値はなぜ上がりやすいのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。
脂質代謝とは?
駒形先生によれば、健診結果にある「脂質代謝」には以下のような項目があると言います。
総コレステロール(基準値140~199mg/dl)
HDLコレステロールとLDLコレステロール、中性脂肪の値から算出される数値。基準値から外れている場合は、何が原因になっているかに着目する。
中性脂肪(30~149 mg/dl)
中性脂肪は、食物摂取後に小腸で吸収され血液の中に入ってエネルギー源として使われます。皮下脂肪や肝臓の脂肪として蓄積されますが、増え過ぎると肥満、脂肪肝、糖尿病などの原因となり、悪玉のLDLコレステロールの増加につながります。
HDLコレステロール(40 mg/dl以上)
善玉コレステロール。余分なコレステロールを末梢細胞から回収し、肝臓に戻すのが役割です。