更にステップアップしたい!そう感じたらやるべきこと【アラフォーがキャリアを考える時 #6】

2017年10月13日 12:00
 

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これまで通りの頑張りは通用しなくなる現実

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※日本マンパワー「仕事に対する意識調査(2012.9)」を基に筆者が作成

仕事に精一杯取組み、それなりのポジションも得てきた、アラフォーがんばり女子たち。「これから、会社でもっと高い責任を担っていきたい!」そんなヤル気は本当に素晴らしいと思います。ところが40歳を過ぎたあたりから、そんな前向きな気持ちに冷水がかけられたような、思わぬ経験をすることがあります。がんばっても昇格昇進に反映されなくなってくるのです。下手をすると、以前のように成果をだしていても認めてもらえないのです。「こんなにやる気はあるのに…。もっと高いポジションの責任だって担える自信はあるのに…なぜあの人が昇格して自分はできないの?」そんな疑問や不安を感じる人も少なくありません。そうした気持ちになるのは、あなただけではありません。日本マンパワーが2012年に行った調査「仕事に対する不安」によると、他の年代に比べて40代が高いのは「定年までの雇用に不安がある」「ポストが上がらない」「会社の業績・成長・将来性に不安がある」の3項目でした。逆に適性への不安や仕事量・労働時間や、やりがいについては、それほど高くはありません。ここから見えるのは、今の仕事にそれなりに納得しているものの、昇進昇格への不満や、先のことへの不安に駆られる40代の姿です。

もしかしたらアイデンティティの危機?

会社や上司から「評価される」「認められる」ことがなくなることは、がんばり女子にとっては、アイデンティティの危機ともいえます。いま、企業の第一線で活躍している女性の多くは、男性社会と言われるビジネス界の中で、人一倍努力し続けて今のポジションを築いてきた人たち。うがった見方をすると、「頑張る」ことで得られたポジションや成績、それに対する周囲からの評価が、自分に対する自信を築いてきたと考えられます。だから頑張っても評価されない現実にぶつかると、どうしたらよいかわからないほどの混乱に陥ってしまうのです。第5回で私の挫折経験をご紹介しましたが、まさに私自身がそうでした。頑張ることで自分にできることが増え、それが昇格につながり、さらに権限も広がっていく…そんなサイクルに手応えを覚え、仕事に熱中していました。しかし「降格」という事態に直面し、心身の不調をきたすほどの混乱に陥ってしまったのです。

「幸せ」は他人との比較要素だけでは得られない

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※「ビンボーでも幸せな人は、なぜ幸せなのか」慶應義塾大学院教授前野隆司(PRESIDENT 2016年9月12日号より)

ビジネスパーソンである以上、会社から高い評価を受ければ、嬉しいし、幸せと感じます。しかし、その幸せは必ずしも長続きするものではないことが、最近の研究で明らかになってきました。人間の幸福感は、2つの要素で成立していると言います。一つが、周囲と比べて満足を得る「地位財」、もう一つは他人の比較とは関係ない「非地位財」です。「地位財」の例としてあげられるのが、役職や収入などの社会的地位や、車や家、ブランド品などの物的財です。「非地位財」は、健康、自由、愛情、社会への帰属意識などがあげられます。さらに、「非地位財」による幸福は長続きするのに対し、「地位財」による幸福は長続きしないことも研究の結果として報告されています。「地位財」は、常に他人と比較して自分のほうが優れていることを確認して成立します。世界で一番にならない限り、比較し続けなければならない。だから一度目指すものを獲得できたとしても長続きしない。考えてみればあたりまえですね。もちろん、「地位財」を得たいという気持ちが仕事を頑張る原動力となり、成果につながっていたことは素晴らしいことで、否定するのではありません。ただ、気を付けなくてはいけないのは「地位財」だけに幸せを求めることです。「地位財」は、わかりやすいだけに、ついそこで幸せを図ってしまいがちになります。自分の現状がそうなっていないか、戒める必要があります。

人とは比較できない幸せの源泉を見つける

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がんばりが評価されないことは理不尽で不幸なことに感じられるかもしれません。しかし、考えようによっては、「地位財」だけではなく、もっと長続きする幸せの要素があることに気づく機会とも考えられます。私は、降格された後に、もう一度ポジションを取り戻す機会がないか、しばらく組織の中で試行錯誤しました。そうするうちに、会社で評価される基準と、自分がやりたいと思っていることにギャップがあることに気づきました。そこで初めて、自分が会社でのポジションという「地位財」による幸せに執着していることに気づいたのです。それまでは、会社から示された「幸せ」の基準を何の疑問なく受け入れていただけだったのかもしれません。壁にぶつかり試行錯誤する中で、やっと自分が何をしたいのか、見えてきたと考えられます。そうして見えてきた私の「やりたいこと」とは、働く中で挫折を経験した人が、再び生き生きと活躍できる支援をするということでした。何年もかかりましたが、そこでやっと、キャリアコンサルタントとして独立する気持ちが固まったのです。この連載の第2回の中で、「Will(将来どうありたいか)」を描く重要性をお伝えしました。あなたの描く幸せな未来には「地位財」だけでなく「非地位財」の要素もあるでしょうか?ぜひ、チェックしてください。誤解しないでいただきたいのは、会社組織の中で壁にぶつかったからと言って、独立起業をお勧めするわけではないということです。会社勤めを続けるのか、転職するのか、はたまた独立起業をするのか、それは手段であって目的ではないと私は思います。今の会社で勤め続けることもありうるでしょう。大切なのは、皆さん自身が何をなしえたいのか、人との比較ではない「非地位財」の視点で見つけること。もしかすると「見つけた」と思っても、見直すことがあるかもしれません。でもやり直すことを恐れないでください。やり直す若さと力のバランスが取れているのが、アラフォー世代なのです。キャリアコンサルタント朝生 容子

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