くらし情報『美しい街と雨が容赦なく露わにする“若さ”の正体【レイニーデイ・イン・ニューヨーク】』

2020年7月4日 13:00

美しい街と雨が容赦なく露わにする“若さ”の正体【レイニーデイ・イン・ニューヨーク】

雨の中で香りたつ、「何でもありな街」にやってくるのは、普段は郊外の大学に通うカップル。名前だけフィツジェラルドの小説から飛び出たようなギャツビーは、もともとマンハッタンの出身で、この度有名映画監督のインタビューという大役を仰せつかった彼女のアシュレーに、自分の好きなスノッブなニューヨークを案内しようと意気込む。しかしインタビューに出掛けた彼女にも、街をぶらついて彼女を待つ彼にも、次から次に予期せぬことが起こり、なかなかデートに辿(たど)りつかない。降り出した雨は次第に激しさを増して、彼や彼女の何かを洗い流し、覆われていた何かを少しだけ浮き彫りにしていく。

カーライルのバーやメトロポリタン美術館などの伝統的なニューヨークの光景、音や光で存在感を変える雨、それらに加えて大きな主題となっているのは「若さ」だろう。

ギャツビーは裕福な家庭に育つが、上品ぶって教養ありげに振る舞う母親に振り回されることに嫌気が差している。とはいえ本人も、アタマと趣味がいいことを誇っている様子で、お坊ちゃんっぷりが随所に見えるし、何かの拍子にちょっとした選民意識が露呈する。高名な監督にインタビューしたついでに思いもよらずにスターたちと交流することになった彼女を祝福する様子はなく、自分のデートの予定が狂ったことに苛立ち、元彼女の妹に再会して心を揺らす。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
instagram
instagram
twitter
twitter
YouTube
YouTube
上へ戻る

Copyright © 1997-2021 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.