くらし情報『長澤まさみ演じる「共感できない」シングルマザー 大森立嗣監督がまなざす“社会の外”』

2020年7月4日 20:00

長澤まさみ演じる「共感できない」シングルマザー 大森立嗣監督がまなざす“社会の外”

目次

・「正しさ」だけでは見えてこないもの
・「普通の家族」という幻想と同調圧力
・映画のメッセージは…「自分で考えて」
長澤まさみ演じる「共感できない」シングルマザー 大森立嗣監督がまなざす“社会の外”

2014年に起きた、当時17歳だった少年が祖父母を殺害した殺害事件に着想を得て製作され、長澤まさみさんがシングルマザーを演じることでも話題の映画『MOTHER マザー』。子供を連れ、根無し草の生活を送る秋子は、息子・周平に異常な執着を見せる母親です。周平には、そんな母親しか頼る人がいません。社会から孤立し、小さな世界で生きている母子。やがて成長した周平は、母親からの歪(ゆが)んだ愛、ひとつの殺害事件を引き起こすことに……。

監督を務めたのは、これまでも多くの作品で“社会の外側”にいる人に視線を注いできた大森立嗣さん。大森監督のインタビューをお届けします。

大森立嗣監督

「正しさ」だけでは見えてこないもの

——監督を引き受けるにあたり、この作品のどんなところに引かれたのでしょうか?

大森立嗣監督(以下、大森):この映画は実際起きた事件をモチーフにしています。息子を学校にも行かせないし、秋子はもちろんひどい母親ですが、「ひどい親、とすませていいのか?」と興味を持ちました。

秋子の「舐めるように育ててきた」というセリフが登場しますが、母親として奇妙な“愛のようなもの”を過剰に息子に注いでいる部分と、実際にも事件として明らかになっている、息子を殺人へと追い込んでいった部分とのアンビバレントなところが彼女にはあるんですよね。

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