くらし情報『「とりあえず一本」から始まった…燃え殻さんが『すべて忘れてしまうから』を書くまで』

2020年7月7日 20:45

「とりあえず一本」から始まった…燃え殻さんが『すべて忘れてしまうから』を書くまで

「とりあえず一本」から始まった…燃え殻さんが『すべて忘れてしまうから』を書くまで

燃え殻さんの初の小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』(新潮社)の発売から約3年。7月24日に『週刊SPA!』の人気連載を単行本化した燃え殻さんの2作目の書籍『すべて忘れてしまうから』(扶桑社)が発売されます。エッセイの発売を記念して、このたび燃え殻さんに連載にいたるエピソードを書き下ろしていただきました。

そして「7月24日発売日」だけが残った

「週刊SPA!で連載をしてみませんか?」

新宿ゴールデン街で扶桑社の編集のTさんに、酔いが回った午前3時くらいにそう切り出された。その時、「はあ」なんて空気が漏れるみたいな返事をしたと思う。その前に店のママに、「今度、一緒に強羅行くわよ」と凄(すご)まれ、承諾したらしいが、そちらはまったく憶えていない。その夜は、目の前に鏡月のボトルが並ぶほど飲んでしまっていた。「では、決まりです!」Tさんが、威勢よくテーブルを「バンッ!」と叩いてすべてはその夜に決まってしまった。

僕はテレビ番組の美術制作という裏方稼業をしながら、グズグズの流れで、『週刊SPA!』で連載を始めることになってしまった。ただ、僕の人生の大切な選択の時は、だいたいグズグズで決まってきたので、今回もまたそれかぐらいに思っていた。

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