くらし情報『知らないはずなのに知ってる…燃え殻さんが使う魔法【病理医ヤンデル】』

2020年7月24日 13:00

知らないはずなのに知ってる…燃え殻さんが使う魔法【病理医ヤンデル】

目次

・「そうだ、燃え殻って知ってる?」
・「燃え殻さんの作品を誰よりも早く読む自分」に酔っている
・燃え殻さんが使う魔法
・特異点に立つ人
知らないはずなのに知ってる…燃え殻さんが使う魔法【病理医ヤンデル】

『週刊SPA!』の人気連載を書籍化した燃え殻さんの『すべて忘れてしまうから』(扶桑社)が7月24日に発売されました。書籍の発売を記念して、Twitterのフォロワー数が12万人超を誇る、病理医ヤンデルさんに書評を寄稿いただきました。

「そうだ、燃え殻って知ってる?」

わりと最近の話。とある年上の医者に、仕事関係の話が途切れたタイミングで突然、「そうだ、燃え殻って知ってる?」とたずねられた。彼の口から出てくる「燃え殻」という単語が、作家の燃え殻さんを意味するのかどうかとっさに判定できず、「あ、えー、人のほうですかね」と雑な間合いで返事をしてしまった。そのときは、ぼくが「知ってる」燃え殻さんが、彼の言う「燃え殻」と同じであるとは限らないと思ったし、他人にとっては別の燃え殻があるかも、とぼくなりに気を遣ったのだ。

でも彼は「そうそう、小説家の。彼すごいよねえ。知ってる?めちゃくちゃエモいよ」と続けた。合っていた。今さらだが「人のほう」はひどかった。せめて「小説の」とか言えばよかったと後悔した。

ところで、二回目の「知ってる?」には、あきらかにぼくを上から諭すような、「それくらい知っておけよ」

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