2020年10月8日 20:00
「3年働いたらいい人見つけて辞めよう」“スッチー”だった私が昭和おじさん社会について書いている理由
「人間の感情を左右するのは天気だけじゃない」と当たり前のことに気づいたのと同時に、天気という枠を超えて家族や友人、職場の人間関係についてもう少し専門的な言葉を持ちたいと思い、東大の大学院に進みました。
大学院の受験もいろいろ大変だったのですが、やはりここでも教授が院生を紹介してくれて勉強の仕方を教えてくれたりと、傘を貸してくれる人たちがいたんです。
博士課程の時に読売ウィークリーの編集長と2人で番組をやるチャンスをいただいた時も私のことを「元お天気お姉さんだろ」と見ている人もいる一方で、大学院で学んでいる私を評価してくれるおじさんたちもいました。私の言葉に耳を傾けてくれて、くだらないことを言って励ましてくれたり、傘を貸してくれる人たちがいたからこそ頑張れました。
傘を貸してくれる人たちがいたから働いてこれた
——河合さん自身、傘を貸してくれる人たちの存在があったことでキャリアを切り開いてきたのですね。
河合:そうですね。もちろん昭和おじさん社会という社会の壁はあります。その中はとても生きづらいし、こぼれ落ちていく人がたくさんいて格差がどんどん広がっていく。おじさんを中心にお話ししてきましたが、もちろん女性の中にも昭和おじさん社会の価値観を内面化してしまっている女性もいます。
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