2020年10月13日 20:00
手作り信仰が根強いけれど…「うちは冷凍食品でいっぱいです」村井さんちの子育て

翻訳家の村井理子(むらい・りこ)さんによるエッセイ『村井さんちの生活』(新潮社)が8月に発売されました。
新潮社のウェブマガジン『考える人』で2016年から連載中の人気エッセイを書籍化。夫と思春期の双子の息子たち、大型犬1匹と琵琶湖のほとりで暮らす日常をつづっています。
4年間の連載期間の間には小学生だった息子たちは中学生に。村井さん自身は大病を患い、手術を経験しました。村井さんに子育てのこと、自分ではどうにもならないことが起こったときの受け止め方などを伺いました。前後編。
村井さんちだけじゃなかったこと
——エッセイでは翻訳家としての仕事についてもつづられています。最近はエッセイなども手掛けられていますが、翻訳とエッセイを書くのはやはり違いますか?
村井理子さん(以下、村井):全然違いますね。翻訳は原作があるのである程度安心して作業ができるのですが、エッセイは何もないところから書いていくので大変だなと思いながらいつも書いてます。両方とも体力を使いますが、翻訳は一つの仕事が始まって終わるまでだいたい半年くらい。長丁場という意味で大変なのですが、エッセイは自分ですべて書いていくことのしんどさみたいなものはありますね。
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