2020年11月25日 10:00
「答えを出すのはあくまで自分自身なんだ」僕と燃え殻さんのこと【江口拓也】

小説家やエッセイストとして活躍中の燃え殻さんの文春オンラインの人気連載「燃え殻さんに聞いてみた。」を書籍化した『相談の森』(ネコノス)が12月1日(火)に発売されます。書籍の発売を記念して、人気声優の江口拓也さんに書評を寄稿いただきました。
僕と燃え殻さんの出会いは、Twitterでした。
僕のTwitterの使い方は、なんとなく気が合うなあという人をとりあえずフォローして、その人のRTで回ってくるこれまた気が合いそうな人をフォロー、そうしてできあがるTLが、なんとなく気が合う人たちで埋め尽くされて楽しくなる、というものである。
燃え殻さんは、そんなTLに突如現れ、僕の心を鷲掴(わしづか)んでいった。ポジティブなのかネガティブなのかわからない。なんだったら時々めちゃくちゃネガティブ。でもたぶん優しい人で、なんだか落ち着く、という印象の方だった。
燃え殻さんのことを一方的にフォローし、しばらくたったある日、相互フォローになっていることに気がついた。いつの間に!光栄な気持ちとなんだか申し訳ない気持ちになりながらも、恥ずかしくて特に絡みにいくことはしなかったと思う。
そして何カ月かして、燃え殻さんからDMをいただいた。
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