2020年11月24日 21:30
ウイルス、細菌、真菌の違い、知ってる?【専門医に聞くやさしい免疫学】
そして免疫とは、これらの病原体、つまりヒトにとっての外敵を撃退するシステムです。
ヒトに感染症をもたらす病原体には、ウイルス、細菌、真菌(カビ)があり、次のように、それぞれ大きさや特徴が異なります。
<ウイルス>
新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ノロウイルス、肝炎ウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、コロナウイルス、麻疹ウイルス、風疹ウイルス、ヘルペスウイルス、HIVなど
大きさは0.02~0.1マイクロメートル(µm)。1マイクロメートルとは1ミリの1,000分の1で、その1,000分の1が1ナノメートル。つまりウイルスは20~100ナノメートルです。想像がつきにくいと思われますが、次に紹介する細菌よりも一桁は小さい、つまり極小だとイメージしてください。一般の光学顕微鏡では観察できず、電子顕微鏡で見ることができます。
ウイルスとはタンパク質の殻(カプシド)の中に遺伝情報を記録した核酸(DNAかRNA)が入っている微粒子です。細胞ではないので自分で増殖することはできませんが、ヒトの細胞の中に侵入して増殖していきます。次回に詳しく話しますが、ウイルスはこの特性からして「生物」
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