2020年11月26日 19:45
貧困、予期せぬ妊娠…コロナ禍で負の影響を受ける世界の女の子たち【国際ガールズ・デー2020】
ことに関してもその通りなのですが、それ以前の段階で問題はいくつも起きています。たとえば給食が支給されないことによる栄養面での問題、また、学校が女の子たちにとっての唯一の社会との接点だった場合、家庭内暴力やネグレクト、無理やり結婚をさせられそうになった場合、教師が気づいて通報できていたのが、できなくなります。
スプツニ子!:学校は教育だけでなく、ライフラインとして機能していたんですね。
大崎:そうです。その機能が止まってしまった地域があるという現状があります。今回のテーマにも組まれているデジタルの観点では、オンラインで授業ができる学校や家庭が限られてしまうという問題があります。家にデバイスやWi-Fiがある家はいいですが、そうじゃない家庭の方が圧倒的に多い。そういう意味では教育面での格差がさらに広がっていく可能性があります。
スプツニ子!:確かにそうですね。
思春期にSNSと接するリスク
大崎:また、オンライン上のハラスメントの被害も報告されています。サイバーセキュリティが危うい地域では、女の子が住んでいるところを特定されてしまうことも。
スプツニ子!:誹謗中傷やヘイトスピーチなどが起こりやすいソーシャルメディアに多感な10代の女の子たちが接することの影響は、世界全体で考えないといけないなと思っています。
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